広島大学大学院 先進理工系科学研究科(工学系)
社会基盤環境工学プログラム
水工学研究室

Member

教職員

准教授 内田龍彦

略歴

2003年に広島大学で博士号を取得し、2004年に広島大学助手、2008年中央大学研究開発機構 機構准教授などを経て、2017年に広島大学の准教授に就任しました。主な受賞歴は、土木学会論文賞 (2017年)です。

主な研究は、洪水流や氾濫流に関する開水路流の三次元流れと土砂輸送メカニズムの解明とその解析法を構築することです。特に、開水路流は水深スケールの渦運動が広域の平均流速場と三次元乱流をつなぐために、それを考慮した解析法、底面流速解析(BVC)法の構築に取り組んできました。解析法の検討においては、非平衡状態の流れ場がせん断応力、流体力、流砂運動に及ぼす影響を明らかにして、これを定式化し、流れと流砂運動解析モデルの高精度化を目指しています。また、跳水、ダムブレーク流れや津波の河川遡上などの波と渦運動の相互作用場の検討や、河川構造物周辺の流れや局所洗堀現象の研究も行っています。流砂モデルでは流れの作用による種々の分級現象と混合粒径流砂運動モデルの開発に力を入れています.流砂を含む基礎水理現象に軸足を置いて研究をしていますが,平成30年7月西日本豪雨災害などの近年の連続する災害の被害軽減に少しでも貢献できるように、土石流発生メカニズムの解明、土砂・洪水氾濫対策、洪水による河道の応答と河川整備効果などに関する研究も行っています。

准教授 井上卓也

略歴

2011年に北海道大学で博士号を取得し、2021年に広島大学の准教授に就任しました。広島大学で勤務する前は、寒地土木研究所、北海道河川財団、建設コンサルタントに在籍しておりました。

主な受賞歴としては、河川技術シンポジウム優秀発表賞 (2011年)、ISRS Excellent paper award (2013年)、水工学論文賞(2019年)などが挙げられます。

主な研究は、水理学と地形学の基礎的な知識を使って、水害と河川地形の関連性を解明することです。具体的には、砂州や蛇行などの河川地形の変化が流下能力に及ぼす影響や、河岸侵食が河川構造物の安定性に与える影響などを、数値シミュレーションや実験を用いて分析しています。近年は、気候変動に伴う土砂災害リスクの評価や、より安全な避難方法に関する研究にも力を入れています。

フェニックス特別研究員 Bobby Minola Ginting

E-mail: bobbyminola-g(at)hiroshima-u.ac.jp
プロフィール
ResearcherID: W-6201-2019
ORCID ID: 0000-0001-7825-5052
SCOPUS ID: 57193545398

略歴

2019年にドイツのミュンヘン工科大学で水理計算における並列計算に関する研究で博士号を取得しました。2020年インドネシアのパラハヤンガン・カトリック大学で助教授を経て現在に至ります。また2010年から2022年まではエンジニアとして沿岸、河川、水力発電プロジェクトに携わっていました。主な受賞歴としては、ICCEE Best paper award (2022年)が挙げられます。

主な研究は、浅水流解析における効率的な並列計算のプログラムを開発をすることです。

現在、広島大学での2023年度フェニックス特別研究員フェローシップの一環として、「沿岸波と波誘導流における堆積物輸送のための統合ハイパフォーマンスモデル(InterHiPerSed)」の研究に取り組んでいます。

研究員 サムナー圭希

E-mail: tamakisumner@hiroshima-u.ac.jp
ORCID: 0000-0002-3541-3847

秘書 水沼千佳子

E-mail: chika77(at)hiroshima-u.ac.jp

秘書 藤村ただみ

E-mail: fuji0824(at)hiroshima-u.ac.jp